「フード・インク」と言う映画を観ました。
前に書いた「いのちの食べかた」に通じる映画です。
大量生産する為に
鶏・豚・牛は、
糞尿垂れ流しで、ぎゅうぎゅうで身動きが出来ない、
屠殺を待つだけの環境で生産されます。
そして、密集していると、
病気が発生してしまうので、餌に抗生物質を入れます。
鶏は、ホルモン剤を注入され
半分の時間で、2倍に太らされ、
急激に太った体を骨が支える事が出来ず、
立てなくなります。
牛は本来、牧草が主食なのに、
遺伝子組み換えした安価なトウモロコシを
飼料として与えられているため、
うまく消化できず病気にかかりやすくなります。
O-157は、
牛の大腸菌が突然変異して出来た病気でした。
「こんなのは養鶏じゃない」と言う女主人。
でも、殆どの養鶏場は、
アメリカの大手企業と契約をし
借金をしているために逆らえず、
言いなりになるしかありません。
生肉加工場では、衛生管理が不完全なため
病原菌はすぐに他の肉に移ります。
不衛生で、不健康な牛の肉を
アンモニアで殺菌消毒して、
ハンバーガーが出来ています。
これは対岸の火事で、
「アメリカの問題だから、日本には関係ない」
と言うことはなく、
日本はアメリカに追従し、輸入しています。
スーパーでは、国産の肉を選んでいても
外食産業の肉は、国産とは限りません。
「健康にはなりたいけど、安価な物に手が出る」
と言う人が殆どだと思います。
劇中に出てくるアメリカ人が
「お菓子の方が、野菜よりも安いから」
と言っていて食べ、
旦那が糖尿病なので、
健康と医療費の心配をしていたのが、
とても象徴的でした。
各個人が、正しいと思った道を
選択するしかないと思います。
「需要」があれば、
「利潤を追求する大手企業」が必ず付いてきます。
「今のままの生活でいい」と思っている人は
大切な人と観にいってみて下さい。